決定するのは難しい3

今まで面接は会社の上司に任せていました。
当時の上司は面接等の経験豊富な人でした。
なので僕の出番はなかったのです。

だけど現在は面接経験少ない人。
だから僕が借り出されたわけです。

でも、最初の人はろくに質問もできずに終わってしまいました。
もう同じ失敗はするまい。
なんせ後輩の後任を探さなくてはいけないのだ。
こっちが緊張している場合ではないのだ。

そう考え直し、次からビシビシ質問するぞと意気込み、もらった履歴書を読んで質問箇所を洗い出し、面接に望んだのでした。

上司は相変わらずでしたが、僕は確認したい事柄は大体聞くことができました。
色々格式ばった言い方はあるものの、僕は現場の人間なので、あくまでも現場の人間として、隣に座って働いている状況のようなイメージで色々と話をしました。

すると質問を無理やり考えるというよりは、相手の事を知るために自然とでる質問のような形になっていきました。

三人目の人にいたっては僕自身リラックスできたと思います。

僕は人事課の人間でもないし、ウチは小さな会社なので、自分達でやらないといけない。
でも基本はスキル等はあるものの、やっぱり一緒に働く上で楽しくやれそうな人なんだなとわかりました。

そして応募者の志望動機とかは、僕にとってはあまり関係なかったですね。
皆があこがれるような職種でもないですし、よく聞いてみれば大体定型の答えばかりなので。
定型の受け応えができる=それなりに常識がある、程度の認識になりました。
辞めた理由はそれなりに重要ですけど。

あと、元気のあるなしは、僕はそれほど重視しませんでした。
元甲子園球児だと言って元気も返事もがやたらいい後輩がいましたが、一ヶ月たらずで辞めてしまいました。しかもショートメールで「辞めます」って送ってきました。
体育会系の人は一見ハキハキしてよさそうですが、怒られなれていて、先輩や先生の言う事にとりあえずいい返事をするという教育を受けているので、元気さはまったく参考にならないという僕の体験からきています。
(この人が特別なのかもしれませんけどね)

これは職種にも寄ると思いますけどね。
ウチの仕事はコツコツさがより求められる仕事なので、一見覇気がなさそうな人物でも、粘り強く仕事をしてくれる場合があるのです。

これは元気がよかったら不採用にするっていう意味じゃないですよ。
選考基準にはならないってことです。
明るくても、暗くても、その場では+-0です。

僕の場合は面接というより面談に近いものなのかもしれません。
もっと規模の大きな会社だとそれなりの採用基準があるんでしょうけどね。
だけど僕の隣で働いてもらう後輩を選考する面接だから、いいんです。
僕基準でいきます。

ってな感じで三人選考が終わった時点で、三人目の人の感触がすごく良かったので、その人を採用する事に決めました。
(最後の一人は書類審査落ち)

早速課長に報告し、「ようやく決まったか〜」という話をしました。
上司は今日は金曜日だから月曜日か火曜日に電話するよといったので、手続きもあることから後は任せることにしました。
今となってはツメが甘かったと反省しています。

そして火曜日に上司から受け取った連絡は「他にいい条件があったので辞退された」でした。