イメージと違う!

騙されたことは納得いかないけど、決まった以上は何とかしないといけない。
本気で全力疾走できないのだ。
冗談かと思うかもしれないけど、できないの。
筋力がないから……速足が限界……とほほ。

本気で駄目だと思ったものの、リレーに参加するとわかってから練習できそうなのが、運動会前日の土曜日のみ。
……それって意味あるのか? と思いつつ、なんと形にしないといけない。
ってなわけで、たまたま遊びに来ていた甥を連れて、近くの公園へ運動しに行きました。
甥はサッカークラブに入っているので、サッカーで遊ぶことに。
サッカーなんていつ以来だろう……
スキップしながら先行する甥の後で速足で追いかけるリープ。
直感的にわかったことが。

――あっ。
これ、公園まで体力持たない!
歩いて10分ぐらいの場所なのに!
なんでこんなに遠いんだ!
そして小学生はなんでこんなに元気なのだ!
(甥は小学校2年生)

きゅ、休憩を入れたい……と思いつつ、甥の手前言えず、なんとか公園に到着。

公園に着いた途端、ボールを蹴って走り出す甥。
それを眺めつつベンチに座るリープ。はぁ〜なんか、お茶飲んでのんびりしたい気分。
ばあさんや、お茶を入れておくれ。(ばあさんはいません)
リープはオッサン!(体力ないんだもん)

すぐに僕がベンチに座った姿を見つけた甥がこっちにボールを蹴っ飛ばしてきた。
くそっ、追えってことか!
ぬひーっ!と心で叫びながら転がるボールを追いかけるリープ。
おかしい。おかしい。おかしい!

イメージのなかの僕はとっくにボールへ追いついているのに!
現実の僕はなぜ数メートルも離れているのだ!
なんつーか、感覚は二十代とか十代の動きをトレースしてるんだよね。
でもまったく足が動かない。あの時はどうやって体を動かしていたんだろう……

ひーこら、ひーこら、ばひんばひんとなんとかボールに追いつくリープ。
ボールを蹴り返します。
……んが。ぜんぜん飛ばない。


思てたんと全然違う!
(中年の叫び)

数回、ボールを蹴りあった後。リープはすぐに息が上がってしまい、ベンチに座ってしまいました。
甥はすぐにボール遊びに飽きて、ブランコやうんていとかやり始めるし!

「おっちゃん、つまんない」

そう言われているようでつらい!(自業自得)
リープは歯を食いしばって立ち上がり、甥とブランコしたりしました。
(リープは甥の背中を押して勢いつけただけですからね! 乗ってませんよ!)

10分座って5分稼働する効率悪すぎる動きを見せて、一時間ぐらいで帰ることに。
あ〜やっと帰れると思ったのも束の間、大変な事に気付く。
帰りも歩いて帰るのか……

息も絶え絶えで家まで帰ってリープ。
すぐに自室に帰って寝てしまいましたとさ。(昼寝)

昼寝から起きたリープは大変な事に気付きます。
筋肉痛が痛すぎて歩けない!

とことんポンコツである。
そして運動会当日を迎えましたとさ。
(ようやく運動会かよ)