ふらふらふらふらふらふららら

タスキを受け取ったリープ。
順位は最後から二番目。まったく気負いがない順位。
準備はOK?よっしゃ、行くぜ!と心の中ではちっとも思わず。
わひ〜っ!って気持ちで走り出しました。動いてくれ、リープの足よ!
……とか言って足が動くわけないのです。

小走りに近いようなスピードでリープは走り出します。筋肉痛が痛すぎる!
数メートル走ったところですが、もう止めたい!
んでもって最初は小さなハードルです。前の人たちはリズムよく越えていきます。
リープはというと……飛び越えては止まり、飛び越えては止まるというありさま。
ひ〜っ、ひっ。ひぃ〜っ、ひっ。というリズムで進みます。(なんだそれ)
最後の二つのハードルは蹴飛ばしてしまいました。
……もう恥ずかしさで止めたい。

そして次は棒くぐり。
くぐるだけだろ?と思ってたんだけど、勢いに任せてくぐれない!
しゃがむと足が痛い(というかふくらはぎが痛い)
んっ、ぎゃ〜っ!って感じでくくりました。
網も同じ感じですよ。思った以上に全身の力を必要とするんですね。
ちなみにこの時点でダントツ最下位です。
うううううっうおおおおっ!という心の叫び(気合い入れではない痛みための叫び)を上げつつ何とか網をクリアー。

続いて平均台に。
これが全く進めない。同じく勢いで進むものなんですが、足がまったく動かないので、勢いもくそもありません。そろりそろりと進んでいきます。
なにこの 見 せ 物 感 。
この時点ですっかり体力は大きなマイナスで。足が前に進むだけ奇跡です。
誇るべきはまだ一度もころんでないことです。

そして最後の跳び箱に差し掛かります。
他の人は上に乗って歩いて渡ります。                      
僕はできるのだろうか。もう足が動かないというのに。
だが、ここは意地でも上にのぼるしかない!
おい、僕の足。僕の足よ! 聞いてるかい! 最後の障害だ。足の力を振り絞るんだ。
オラの足にすべての力をわけてくれ〜

……とは思わないまでも、最後の力を振り絞ってなんとか跳び箱の上に上ることができました。
しかし、リープに誤算がありました。
降りることを考えてなかった!
登ることに力を振り絞ったために、着地した瞬間、見事に体を支えることができず、転んでしまいました。
ガ、ガーン!(自信が崩れ去る音)
さ、最後の誇りが!

なんとか立ち上がり、よろよろと最後の力を振り絞って(二度目の最後の力)なんとかゴール。
次の人へタスキを渡しました。

順位は……もちろんダントツ最下位。
リープはゴール後、しばらく立ち上がれませんでした。
立ち上がっても、生まれたての小鹿の様に足を震わせながら歩いています。

ぜ、全身が筋肉痛になっとる……
たった1分たらずのできごとここまで体にダメージを背負うとは!
これは一日で全快しないぞ……っていうか、30分後には次の競技、三人四脚があるではないか!

いやいや無理ーっ!
体の隅々、細胞までが無理と言っている!!
そんな言い訳も皆には通じず、僕は三人四脚に駆り出されましたとさ。
つづく!(まだ続くのかよ)