人の話聞けっ!

6月になり、新人が入社して二ヶ月が経とうとしてた。
育成は段階的進めるつもりでやっている。期間は半年ぐらい。
そんな余裕あるのかよと思われそうだけど、それは僕がフォローすれば言いだけの話。

とりあえず、職場にも仕事のリズム的にも慣れてもらうため、主に簡単な入力作業を中心に仕事をしてもらっていた。
これはそろそろ第二段階に進まねばならない時がきたのかもしれない。
とりあえずヒアリングをしなければ、と思い、ミーティングの時間を取る事にした。

雑談を交えながら、現在の仕事状態を聞いてみると、「作業はだいたい覚えたけど、いまいち自信がないので不安です」との事。
なるほど。作業が上手くいってるか自信がないは、歴代の後輩が口にしてきた言葉No1なので、誰もが通る道。
ある意味順調の印なのだ。

とりあえず、作業が不安になったら、その都度確認すること。思い込みで作業しないことを確認した。

さらには一度に説明しないように、経験の少ない作業は一度全体を説明して、その後、チックポイントまで作業してもらい、順番に少しずつ覚えてもらう方法をとると説明した。
新人はいかにも「よくわかりました!」と言わんばかりに頷いていた。
悦瞑している時のリアクションがそこそこ良いのが新人の特徴の一つである。これは説明している方はいい感じで説明できるメリットがある。

……が、しかし。
それはちゃんと聞いていたらの話。

「あ〜、リアクションが良いから大丈夫かなぁ〜」なんて思っていた時期が僕にもありました。

とある作業でさっきの説明通り、まず全体を説明したあと、作業を細切れにするために「○○まで終わったら教えてください」といいました。
そしたら「はい!」といい感じの返事をするわけですよ。

そしてしばらく後輩に作業を任せて僕は別の仕事とに取り掛かります。
大体10分ぐらいで終わるかなぁ〜って予想してたら、30分近くたっても、なにも言ってこない。
……変だ。別に難しい作業じゃない。
とか考えていると、新人が「すいません、ここがわからないんですけど……」と質問。
どれどれと内容を確認すると、もうすごく作業が進んでいるじゃないですか。

その出来がよかったらいいのですが、僕が説明した作業以降がデタラメで、今回の質問以前にもっと質問することあっただろうって言う感じでした。
いや、その前に「○○が終わったら」って言ったのに! 無理やり進んだからこんがらがった問題の糸が余計にからまってしまってる!

一応ツッコミましたよ。「○○ができたら言ってね」って言ったよね?って。
そしたら。「あ〜! そうでしたね!」みたいな反応。反応が無駄に元気……
勝手に先に進んだのは、やる気の表れだと思うことにして、再び説明することに。

その後、なんとか説明をして作業を終えた新人。
僕が「なんとかできたじゃん」と言うと、

「でも、やり方がいまいちわからなくて、不安ですね」

ってお答えあそばれました。
だったら、なぜ作業を先走るっ!
っていうか、人の話聞けっ!
とツッコむ心を抑えつつ、にこやかな顔をして「何回もやって仕事覚えたら大丈夫だよ」と答えたリープでした〜

いや、このやりとり1度や2度じゃないからね。
「先はまだやらなくていいから、○○ができたら教えて」っていっても、聞いてねえ!

先をやろうって意気込みはかうけどさ……