まぁ、面白かったですよ。(震え声)
前回の約束の下、「アナ雪」を借りたリープ。
しかし、どれだけ探しても家の中に「カールじいさん」が見当たらず、対決は実現しませんでした。(「プリンセスと魔法のキス」は貸した)
よくよく聞くと、後輩は「アナ雪」をみて何度か感動したと言ってた。
「カールじいさん」では僕も泣けてきたし、良い対決ではないか。
(お前がちゃんとカールじいさんを見つけていればな)
とはいえ、早速、アナ雪を見ることにしました。
約1時間半ぐらいの映画です。このコンパクトさはいいなぁ。
……と、一時間後。
観終った僕は……
「レリゴ〜!」
……とか言うわけない。
でも、すごく楽しめましたよ。
ただ、泣いたり感動するポイントは……特になかったような気がする。
ちなみに「LET IT GO」が流れる場面は、映画のメインではなく、そこそこ序盤と最後のエンドロールの時に使われてたぐらいだった……と記憶しています。
どんな場面で使われているのか書くと、面倒なのでたとえ話を。
親子の縁を切って上京した若い子が、自由を享受すると同時に、夜一人ぐらしの部屋で一抹の寂しさを感じて思わず呟く「寂しくなんかないわ」ってい場面です。
……え? わからない?
えっとね、国民に内緒にしていた自分の能力(なんでも凍らせる能力)がバレて逃げ出した女王エルザ(姉)が、隣の島へ逃げ込んで、今まで抑えこんでいた自分の能力を使ってお城を作っている場面です。(結局説明してるやん)
ここで話の前置きが終って、アナ(妹)がエルザ(姉)を迎えに行くんだかね。
そんな場面で使われています。
決して「ありのままの私、最高!」っていう歌じゃありません。
僕はそこを勘違いしてました。
何にも努力しないで相手に個性を受け止めてもらうっていうことでもないです。
相互理解が大切であって、そのためには周りの人と調整をしなさいっていう教訓が隠されていたりしてます。
……ただ、他の歌も良いんですけど、「LET IT GO」だけが有名になりすぎて、印象を捻じ曲げられている気がします。
この歌だけ持ち上げるのは、バランスが悪いなぁって気がしました。(これは映画じゃなくて世間への感想になってますが)
また、王子様の立ち位置とかは「プリンセスと魔法のキス」の進化系だと思います。
「プリンセスと魔法のキス」も結構な冒険作だったと思いますよ。
まず、ディズニーで初の黒人お姫様、とか、王子様が必ずしも自分を救ってくれるわけじゃないとか、依存するのではなく自分の夢を大切に持とうっていうメッセージが込められてたりしました。
アナ雪も同じ系譜です。
王子様は出てきますが、脇役です。あくまでも姉妹メインです。
本当の自分を世間に認めてもらう辺りは、マイノリティーの社会参加とかを描いているのかもしれません……そんなこと書いている人もいます。
確かに……そんな面もありました。
……んが、僕にはもっと単純に王道の逆を行った結果、自然とそうなったというのが正しい気がします。
ただ、ピクサーやディズニーのシナリオ集団は優秀なので、もっと奥深く考えているのかもしれないですが。
もちろんツッコミどころもたくさんありますよ。
必然じゃなくて偶然に頼りすぎてて、見方によってはご都合主義に思える箇所もあるし、尺が1時間半程度しかないせいで、展開速すぎて「お前ら理解するの早いなぁ」と思うぐらい周りの人たちの理解も早いし。
でもトータルで見たら、面白いお話です。
ただ、カールじいさんより上とかは1ミリも思わないですけど。
(負けず嫌い)
ちなみに結局「カールじいさん」は家の中で見当たらず、新しく買い換えましたとさ。